将来の夢は何ですか?
『好きなこと・楽しいことだけをして暮らして生きたい、そういう人になりたい。』
今なら、しっかりとした自分の意志を持って、このように答えられます。
少し前までは、あなたは将来何になりたいのですか? 目標は何ですか?
…と、尋ねられると、私は、困ることが多く、言葉に詰まりました。
そして、明確に表現できないことや目標がない自分に不安を感じていました。
目標のない毎日
毎日、ただ仕事に行って帰ってくるだけ。このまま生きていても何も残せない・・・。
お金をたくさん稼ぎたいわけでもないし、やりたい仕事やなりたい職業があるわけでも無い。
このままで良いわけがないけれど、だからといって目標もない。
立てたい目標も思い浮かびませんでした。
私は、考えれば考えるほど、ドツボにはまるだけでした。
今の日本で言われている目標の正体
今、私が生きている世の中は、生きがいや「目標」といえば具体的にビジュアルを描くことです。
- お金を○○万円貯めたい
- ○○の高層マンションに住みたい
- 社長になりたい
恐らく、みなさんも居酒屋で同僚に愚痴をこぼし意見を求めれば、こうした具体的な目標があるかどうかが大切だとアドバイスをされることでしょう。
そして、あなたはその目標を探しを始め、運よく見つけた目標に向けて行動を起こします。けれども、途中で自分には合っていない目標だと気がつきます。
あなたは修正が必要だと思い、目標を変更しては… その繰り返し。
そうして何年かが過ぎ、あのころの自分と全く変わっていないことに気がつきます。
不安と焦りを感じ、本当の自分は何になりたいのか、自分はどうしたいのかを考えますが、ますますわからなくなってしまいます。
…私は、そうでした。
そして、その繰り返しで、ようやく気がついたことがあります。
気がつくまでに17年が経っていました。
お金や所有物、役職で目標を設定しようとするから、答えが見つけられないのです。
ここに気がついた私は、ようやく目標を立てることができました。
私の目標
先ほど、冒頭に書かせていただいたことが私の目標です。
私は、お金の目標や住む場所の希望、役職には何の興味もないのです。
好きなこと・楽しいことだけをして暮らして生きたい、そういう人になりたい。
これが目標なので、どれだけお金を貯めたいのかと尋ねられても答えることができません。
好きなことがどんどん増えるかもしれないし、好きなことはたくさんお金を必要するかもしれないし、必要としないかもしれません。
そんな好きなことをしながら生活をしていくので、必要最低限の収入は必要です。
でも、それにいくら必要なのかは見当がつきません。
やりたいことの中には、大金が必要な場合もあるでしょうし、そうで無い場合もあります。やりたいことを基準にすると必要なお金がその都度増減します。
だから、○○万円貯金したいなどという具体的な金額を目標にすることができなかったのです。
また、私は、どこに住んで生活しても良いと思っています。
住むところが海外でも良いと思っています。
そういう生活スタイルは、一つの会社に勤務していては難しく、インターネットを駆使したつながりからの複数の収入が必要となります。
どこにいても仕事ができる環境を得られれば、どこだって住みかとなります。
だから、○○のマンションに住みたいというような目標が立てられなかったのです。
どこにいても仕事ができて収入があれば、役職なんて必要ありません。
だから、社長になりたいというような目標を立てられなかったのです。
仕事は楽しいと思えることを基準にして吟味します。
仕事の報酬を人質にとられたようなパワーバランスでは仕事はしません。
極端に短い納期の中でのハイクオリティな仕事は断ります。
自分の体に負担の少ない納期の場合は、決して妥協を許さず、徹底的に相手が喜ぶ仕事をしたいと思います。
好きなことを好きなだけするには健康も大切です。
倒れてしまうような仕事はしません。
このような基準で好きなこと・楽しいことだけをして生活が成り立つというのが私の目標です。同僚のアドバイスのような、使い古しのうたい文句のような目標ではないのです。
あなたと私はすでに違うステージにいる
私も同僚から”具体的な目標を持たないといけない”とアドバイスをされた一人です。
けれども、すでに、私の考え方と同僚の考え方とでは、ステージが違っていたのです。
悩んで、探して、偶然みつけたこの記事をお読みいただいているあなたも、すでに、そうした同僚とは、立っているステージが違っているのです。
私の目標は、数字や役職では簡単に表現できないものです。
そのため、世間で言われている目標の定義では表現できないのは当たり前なのです。
「目標を表現できないこと = 私には目標がない」
…と、当時の私は、考えてしまったようです。
今となって考えてみると、昔から、私には目標があったのです。
数字や役職といった今の世間の型に当てはめて表現しようとするからいけなかったのです。
数字や役職のない『好きなこと・楽しいことだけをして暮らして生きたい、そういう人になりたい。』とういのも、立派な目標なのです。
どのように目標を達成すればよいのか
目指す数字や役職もないのに、どうやってそこに向けて努力すればよいのか?
『好きなこと・楽しいことだけをして暮らして生きたい、そういう人になりたい。』
好きなこと・楽しいことだけで暮らしてい生きていけるかわかりませんが、生きるために金額の設定をしてしまっては、本来の目標を見失ってしまいます。
お金がなくても、好きなこと・楽しいことだけをすることはできます。
あとでお金がついてくるのか来ないのかは分かりませんが、まずは、好きなこと・楽しいことだけをするように心掛けたいと思います。
仕事だけでなく、日常生活には様々な物事があります。
仕事を例にとるのが一番簡単なので、仕事で説明しますが…
仕事で嫌なことが目の前に立ちふさがったら、どちらかといえば好きな方(楽しい方)を選んで仕事を進めることにします。
嫌なことでも、その中で好きな方、楽しい方を選びます。
どんなに苦境に立たされても、このスタンスを崩さなければ、常に自分は、好きなこと・楽しいことを選んで進んでいることになります。
仕事以外もそうしたスタンスで暮らそうと思います。
具体的な数字というものは目標にはできませんが、自分が楽しい方・好きな方を選べれば目標の達成であり、それを積み重ねることで「常に、自分が楽しい方・好きな方を選ぶ」という目標を達成することになります。
そうやって生き、それが続けば、そういう人になれます。
まずは、常に楽しく、好きなことを続けていく… これが、私にできる唯一のことです。
お金はあとでついてくる
楽しい雰囲気には人が集まってきます。お祭りなどは、良い例です。
楽しいことをして、仲間が増えれば、楽しさが倍増して、もっと楽しいことをしたくなります。そうやって、どんどん仲間が増え、楽しさの規模も大きくなります。
そのうち、商売上手な仲間が出てきて、その楽しさを商売にしてくれます。
楽しいことを無理なく楽しむだけで、お金をいただけるようになります… きっと。
私は、そういう人を知っています。
直接、それが神髄ですね!?と、本人には訊いてはいません。
けれども、楽しそうに好きなことをしているから仲間が増えて、それが収入につながっている様子を目の前で見ていれれば、それは間違いではないと、私は思うのです。
仲間がいなくても、自分が楽しいと思うことだけをする・好きだと思うことだけをする…
そういう小さな一歩が、どんどんつながって大きくなり、お金だってついてくるのだと思うのです。
実際にそういう人物がいます。つまり、実証済みなのです。
だから、私とあなたは、そのようになれることを信じて真似をするだけです。