思うこと

芸能人の事務所離れに思うこと

芸能人の事務所からの退所

2020年は、ジャニーズ、オスカー、よしもとなど大手事務所から芸能人の退所が目立つ年でした。そうした芸能人の多くは、テレビなどで活躍されており、収入面でも一般のサラリーマンよりたくさん稼ぐ人たちがほとんどでした。

不安定な職業だといわれますが、むちゃな投資やギャンブル、生活レベルを上げ過ぎるといったことに気を付ければ、この先、テレビに出られなくなっても、ある程度は生活できるというのに、どうしてそんなふうに退所をするのでしょうか?

退所の理由は「自分らしさ」への憧れ

私は、こう考えました。

『もっと稼ぎたい!』という理由ではなく『もっと、自由になりたい!』という思いが強くなったために退所を選んだのではないでしょうか。

お金をたくさん稼ぐようになればなるほど、そのお金を使うための時間が無くなります。
これは皮肉なものです。

事務所は、商品である芸能人(消耗品)をどんどんメディアに露出させ、利益を出そうとします。ある程度大人になると、そうした社会の仕組みに気づいてきます。

自分は事務所にとっての消耗品だと感じ始める芸能人も多いのではないでしょうか。

そうなってくると本人の思考は「自由」「自分らしく生きる」「生きがいとは?」といった方向に進んでいきます。これは、芸能人でなくてもサラリーマンも一緒だと思います。

”収入が無ければ、気ままに暮らすことなどできない”と考えがちなサラリーマンに比べれば、お金をたくさん持っている芸能人の方が、自由への選択をすることはたやすいのかもしれません。

自分の好きなことをして暮らしたい!

それを実現するには、退所という選択しかなかったのかもしれません。

退所をすれば、何からなにまで自分でしなければいけません。
その時、初めて、事務所のありがたさを感じるということも耳にしますが、本人は決して後悔はしていないと思います。

事務所のありがたさを感じつつも、その忙しさ全てを自分で取捨選択できている状況に満足しているはずです。ようやく「好きなものは好き」「嫌いなことは嫌い」「やりたくないことはしない」といった、自分が「楽しい」と思えることだけを選択できるようになったのです。

すべて自分で決められることのうれしさ

ここが大切な部分です。

忙しくても苦労していても ”自分の意志で決定し、行動している” ことが喜びなのです。

やりたくないことはやらない。
そういう、自分という人間が喜ぶことだけをして生活することにフォーカスがあっているので、少しも愚痴は出ません。その選択が忙しくても、それは自分が好きでしていることですから楽しくて仕方が無いのです。
そういう世界に足を踏み入れるための最初の一歩が「退所」だったのだと思います。

サラリーマンは、退職金が入ったら… くじが当たり大金が入ったら… 第二の人生を始めようと考えがちですが、第二の人生を始めるためのお金が必ず入ってくるとは限りません。

退職金を手にした途端に病気になり、治療で退職金が消えたとか、病に負けてしまったとか… そういったことをよく耳にします。

そうしたことにならないように、私は、ノマド生活をおすすめしています。
収入源を複数作る方法を紹介し、トライ&エラーの繰り返しをしながら生活をしています。
なにより、私のノマド生活は、楽しいこと、好きなことしかしないという生活ができるので大満足です。

芸能人のこうした流れは、きっと一般人のレベルまで浸透してくると思います。
まだ先のことかもしれませんが、その波が来たときに勉強するのではなく、今から少しずつ始めてみましょう!